先月4月24日日曜日の公演は
「autism friendly performance 」
と題していつもとは少し違ったショーを行いました。
自閉症の子供達と家族の皆さんに自由にショーを楽しんでもらえる環境を
そういう気持ちから
「tdf, autism theater initiative」という団体が年に何度かブロードウェイのショーを貸し切って行うイベント。
今期は"Lion King", "Alladin", "Wicked"と続き、今期最後のショーが私の出演する
"The King and I"でした。
事前のミーティングで、普段よりも刺激の少ないショーになるという話がありました。
客席の照明を30%付けっ放しにし(ステージ側から客席が全て見える)ショーで使っているスモークを減らし、ストロボをカットして、むち打ちのシーンを和らげる…など。
また、子供達がショー中に立ち上がる、叫び続ける、セリフや歌をリピートする、おもちゃを振り回す、iPadで会話をする事がある…それがそれぞれの個性であり、楽しんでいる証だと。そしてご家族が一緒にミュージカルを楽しめる事が嬉しいと言う事を聞きました。
あるご家族は以前、10分で帰られたそう。それでもお母様が「この子と10分もミュージカルを一緒に観る事ができた!」と喜んでいらっしゃったとの事
….そんな話を聞きながら
心の準備をして挑んだステージだったのですが
いざ幕が開けてみると、
とてもタフでチャレンジなステージとなりました。
私ですら、いつもと違う環境での舞台でかなりの集中力を要したので、プリンシパルさん達は相当だっただろうなと…。
客席のあかりが点いていることを別にしても、客席の感情が明確に伝わってくる…客席のエネルギーがすごくて…正直な興奮が正直な表現で見える
こちらもその感情に応えようと動く
互いに感情的になりながら
とっても素敵なパフォーマンスとなりました!
子供達にとってもご家族にとってもスペシャルや時間になったのなら、こんなに嬉しい事はない☆
このような機会のステージ携わることが出来て光栄でした。
そんなステージが増えればいいなと思いつつ
日本でもあるのかな?
と、ふと思った
そんな1日でした。
Arisa